うつ病だと思い込んでいたら、実は双極性障害(躁うつ病)だった!知っておきたい5つの治し方

双極性障害とは

双極性障害とはそうの状態とうつの状態が交互に

発症することをいいます。

 

うつの状態とは気分が悪い、落ち込む、何もしたくない、

ネガティブ思考、脳疲労、一日中眠たい、食欲がないなどです。

 

そう状態はうつの状態と全く反対で気分が良い、すごい元気、明るい、

行動的、アイディアが浮かぶ、何でもできると思う、超ポジティブ思考、

浪費、多弁、ハイテンションです。

 

双極性障害かどうか判断するのは専門医でも難しいです。

例えばそう状態の時に診てもらったら異常なしと診断され

うつ状態の時に診てもらったらうつ病と診断されることが

多いからです。

 

日本の心療内科で診てもらう場合には病院に行ったその日に

診断が下されますが、アメリカでは何日間様子を見てから

診断が下されます。

 

ですので精神科医でも双極性障害を見落とす、うつ病であると

誤診することもあるので、専門の病院で診察してもらう場合には

過去の経過をしっかり伝えることが大切になってきます。

 

双極性障害の種類にはⅠ型とⅡ型があります。

Ⅰ型は激しいうつと激しい躁を繰り返します。

治療はとても難しく気分が安定するまでに時間がかかります。

 

Ⅱ型はうつと軽い躁(軽躁)を繰り返します。軽躁よりもうつの期間が

長いと言われていますが、必ずしもそうではなく軽躁の期間が長い

こともあります。

 

双極性障害の原因は医学的にも明らかにされていませんが

個人的な見解として、性格が真面目、責任感が強い、

完璧主義者であり、自分の能力や限界を超えた時

(キャパシティオーバー)に発症するのではないかと思っています。

うつ病と双極性障害の違い

うつ病と双極性障害の違いは大きく分けると

3つあります。

 

1:うつ病はうつ状態のみ、双極性障害はうつ状態(落ち込み)と

躁状態(ハイテンション)を繰り返す。

2:うつ病は完治する、双極性障害は完治しない(寛解)。

3:薬が違う

 

うつ病は落ち込むので、やる気が起きない、気分が悪い、身体がだるい、気持ちが

悪い、何もしたくない、一日中眠たい、外に出たくない、人と会いたくないなど

他人が見ても分かりやすい病気です。

 

ですが、双極性障害は躁状態(ハイな状態)があるので、他人が見たら

単に明るい人と思われがちです。

 

躁状態になると、口数が多くなったり、浪費、動き回る、たくさん寝なくても

疲れない、気分が非常に高揚する、外出が多くなる、何でもできると思う、

いろんあアイディアが浮かぶなど、一見病気とは思われない状態なので

他人だけでなく自分でも気づかないことが多いです。

 

私はうつ状態の時に心療内科で診てもらったので、うつ病と診断され

それから双極性障害と分かるまでに何年もかかりました。

 

医者であってもうつ病なのか双極性障害なのか一日で

診断することはとても難しいのです。

 

危険なのは双極性障害なのにうつ病と診断され、抗うつ薬を

飲まされて症状が悪化することです。

 

自分がうつ病なのか、それとも双極性障害なのか分からない場合は

自分がどのような行動をとったのか、どんな気分だったのか

長期的に過去を振り返ることです。

規則正しい生活リズム

規則正しい生活リズムととるためには

決まった時間に食事、決まった時間に運動、

決まった時間に寝ることです。

 

このルーティンを守ることによって気分が

安定して落ち着きます。

 

毎日行うことは正直大変だと思いますが

治すためにはやはり努力が必要です。

 

休みの日になると、いつもよりも遅く起きて

朝ごはんを食べるのが遅くなってしまったり、

仕事が忙しいと疲労が蓄積して運動が

できなくなったり、休みの前日は夜更かしを

してしまった経験があるかと思います。

 

調子が良くなったら、休日の前日は平日と同じ時間に寝て

休みの日はいつもと同じ時間に起きて、運動をすることが

できれば治るスピードが早くなります。

 

但し、調子が悪い時は無理をしないほうがいいでしょう。

いきなり生活リズムを変えようとすると脳が疲労してしまい

症状が悪化します。

 

できることから少しずつ変えていくことがコツです。

双極性障害は真面目で、責任感が強く、完璧主義の

方が多いので頑張り過ぎないことがとても大切です。

電話相談

双極性障害の患者さんを支援する「ノーチラスの会」

があります。この会に入会すると無料で電話相談ができたり

双極性障害の講演や患者さんの集会に参加できます。

 

双極性障害の患者さんは身内以外の方にはなかなか

相談することができない、他人に話すことが嫌な人が多いです。

 

なかなか理解をしてもらえないメンタル疾患なので

専門のカウンセラーに相談することによって気分が

安定することがあります。

 

双極性障害は気分障害なので時間によっても

症状が変化しますし、日によっても、月によっても

気分が乱れます。

 

そんな時にどう対処すればいいのか自分では分からない

ことがあるので専門的な方のアドバイスを受けることによって

とても安心することができます。

 

また、症状を話すことによって頭の中が整理され、

気分が落ち着き、悩みが解決します。

 

うつ状態の時にはなかなか行動に移せないと思いますので、

調子が良い時にこういった会を利用するのも治すための

1つの手段だと思います。

 

週2回、30分以上の有酸素運動 

散歩やウォーキング、水泳など週2回、30分以上の

有酸素運動を行うことによって双極性障害を改善させる

脳内物質、セロトニンが出ると言われています。

 

そう状態の時には有酸素運動をやってみようと思うのですが

うつ状態がひどい時にはやりたくない、もしくは億劫と思います。

ですので調子が悪い時には、無理には行わなくてもいいかと

思います。

 

有酸素運動ができない時にお勧めなのは深呼吸です。

ゆっくり深呼吸をすることによって自律神経が安定し、

気分がリラックスするからです。

 

最近注目されているのは「マインドフルネス」という

深呼吸です。深呼吸をしながら今に集中する

方法です。これによって脳内物質のセロトニンが

放出されるという研究結果が出ています。

 

有酸素運動ができる状態であれば、まずは散歩や

ウォーキングなど軽めの運動から始めることをお勧めします。

 

双極性障害の方は、一生懸命やらなければならない、

疲れるまで頑張る、完璧主義など適度に運動を

行うことができないことが多いです。

 

ちょっとペースを落として疲れる手前まで

運動を終えることがいいかと思います。

 

頑張り過ぎると後で症状が悪化することが

ありますので、難しいですが自分で自分を

上手にコントロールすることがとても大切です。

 

時計を使って時間を計るのがいいかもしれません。

個人的には愛犬がいれば一緒に散歩すると癒しホルモンである

オキシトシンが出るのでおススメです。

一定の睡眠時間

一定の睡眠時間ととることは双極性障害を治すうえで

とても大切です。

 

睡眠時間が安定しているときは良くなっていますが

不安定なときは悪化している思います。

 

うつ状態のときは睡眠時間が長くなる傾向にあります。

何もやる気が出ない、外出するのが億劫、人に会いたくない

体が疲れている、眠たいという、気分が悪いという症状なので

引きこもって長時間寝てしまいます。

 

逆にそう状態の時はうつ状態の時と反対になります。

気分が良く、ハイな状態なので夜になっても眠れない、

睡眠薬を飲んでも寝つけない、短時間の睡眠でも

元気になります。

 

どうしたら決まった時間の睡眠がとれるのか知りたいですよね。

部屋を暗くする、癒しの音楽を聴く、ぬるめのお風呂に入る、

寝る3時間前に食事をとるなど、いろいろありますが、

眠たくなったら布団に入る、シンプルですがこれが一番だと

思います。

 

眠気がきたら直ぐに寝ないと、脳が起きてしまい

眠るタイミングを失ってしまいます。

 

眠気がこない人は睡眠薬を飲んだほうがいいです。

眠れないことほど辛いことはありませんから。

 

布団に入っても眠れない場合は眠れるまでじっと待っているか

あきらめて一度起きて、また眠気がきたら寝ることがいいかと

思います。

 

ずーっと眠れないと焦る人がいますが、焦れば焦るほど

眠れなくなりますから、そんな場合は大きく深呼吸して下さい。

気分が落ち着きますので。

 

眠れない場合は無理に寝る必要はないと思います。

眠くなったら寝る、これにつきると思います。

自分に合った薬を飲む

双極性障害はうつ病と違って薬が効きやすいと

言われています。但し、自分に合った薬、薬の量を

間違えると悪化することがあります。

 

双極性障害でよく使われる薬は

・リチウム(医薬品名:リーマス)

・バルプロ酸(医薬品名:デパケン)

・カルバマゼピン(医薬品名:テグレトール)

・ラモトリギン(医薬品名:ラミクタール)

があります。

 

どの薬が一番効果があるかは人それぞれなので

主治医とよく相談しながら薬を選んでいくことが

大切です。

 

もしも薬を飲み続けても一向に改善しない場合は

他の薬を飲んでみることもいいかと思いますが、先生に

よっては薬を変えないこともあります。そんな場合には

セカンドオピニオンとして転院してみるのも1つの手段だと

思います。

 

薬を飲むことで大切なことは決まった時間に決まった量を

飲むことですが、そう状態になると飲み忘れることがあります。

 

気分が良くなったり、治ったと勘違いをしてしまうためです。

薬を飲み忘れ、そう状態からうつ状態になったとき、薬を

飲んでいたときよりもひどくなる傾向にありますので

注意して下さい。

 

最近の双極性障害に対する薬物療法は、減薬する方向に

なっています。先生によっても薬を多量に出す先生もいますが

双極性障害を専門にしている先生は調子を見て少しずつ

薬を減らしています。

 

減薬するときに注意しなければならないのは、いきなり

たくさん減らすと間違いなく悪化しますので、長い期間をかけて

少しずつ減らすことがとても重要です。

 

もしも減薬をして悪化したならば主治医の先生と相談して

元の量に戻してもらいましょう。

 

 

そう状態の時にもしも寝つけない、眠れない場合には

睡眠導入剤やそう状態を抑えるアリピプラゾール(医薬品名:エビリファイ)

を使用してもいいかと思います。

 

双極性障害で怖いのはうつ状態よりもそう状態の時です。

そう状態は気分がハイなので夜でも頭が冴えて

眠れないことがよくあります。睡眠時間が少ないと

疲労が蓄積してうつ病に転じた時にひどく悪化します。

 

疲労を回復するのに一番効果があるのが睡眠ですので

眠れない人は積極的に睡眠薬を飲むことが良いかと

個人的には思います。

 

眠れるまで我慢するのはとても苦しくつらいですからね。

病院での対処法

社会リズム療法

社会リズム療法は行動時刻や刺激度を

書いて生活リズムを規則正しくすることです。

 

双極性障害が再発するきっかけとして

大きく分けると5つあります。

 

1:医者の指示通りに薬を飲まない

2:過剰なストレス

3:キャパシティオーバー(自分の能力を超えてしまっている)

4:過労(オーバーワーク)

5:生活リズムの乱れ

 

です。

 

この中の生活リズムを整えることによって

再発する危険性が低下します。

 

社会リズム療法は専用の行動時間刺激チェック表を使って、

何時に何を行っていたか、その時の刺激度、一日の気分を

数値化します。

 

例えば朝、4時に1人で起きた時は気分が悪く

朝、6時に家族全員で起きた時は気分が良かった。

 

夜遅くに1人で夕食をとっている時はうつになり

夜に家族や同僚、友達と夕食をとっている時には

気分が高揚していた。

 

というような感じです。

 

私は、朝起きた時間、朝食をとった時間、薬を飲んだ時間、

仕事前に行く喫茶店の時間、昼食をとった時間、昼寝をした時間、

夕食をとった時間、薬を飲んだ時間、お風呂に入った時間、

就寝時間をカレンダーに記入し、その日一日の気分を10段階で

数値化しています。

(ひどいうつ状態であれば-5、ひどい躁状態であれば+5)

 

時刻と刺激度を記入することによって生活リズムと

気分の関係を知ることができますが、頭の中で

覚えていても直ぐに忘れてしまいます。

 

私が行動時間刺激チェック表を見て過去を振り返った時に

昼寝が長い時は、起きてから気分が悪くなる傾向が

あることが分かりました。たぶん、体内時計が狂って

しまったと思われます。

 

他には休日に寝すぎると、時差ボケになってしまい

翌日は一日中気持ちが悪いことが分かりました。

 

双極性障害で悩んでいる方は、専用の行動時間刺激

チェック表を使ってどんな時に、どんな人といる時に

どれくらい刺激を受け、気分がどう変化するのか把握

しておけば、再発予防につながると思います。

薬物療法

うつ病に対する薬物療法は抗うつ薬がメインとなりますが

双極性障害の場合、気分安定薬がメインとなります。

(症状によっては抗精神薬、抗うつ薬、甲状腺ホルモン薬も

使われることもあります)

 

薬物療法で一番危険なのは、双極性障害なのに

病院でうつ病と診断されて抗うつ薬を飲むことです。

 

双極性障害は躁とうつを繰り返しますが、

躁状態の時に抗うつ薬を飲んでしまうと

躁が強くなり症状が悪化します。また、その反動で

躁の後にくるうつがひどくなります。

 

どの薬を飲んで、どのくらいの量を飲めば

良くなるのかは、まだはっきり分かっていません。

 

先生によっては薬の量を心身の状態によって

増やしたり、徐々に減らしていく減薬を勧める

こともあります。

 

双極性障害治療中の私としては

自分に合った薬を決まった時間に決まった量を

飲み続けることです。

 

双極性障害の薬はたくさんあります(下記)。先生と相談しながら

どの薬が一番効果があるのか試してく必要があります。

 

薬を飲む時間がバラバラだと症状が悪化したり、改善しない

こともあります。どの時間に飲むと良くなるのか、安定するのか、

把握することが大切です。

 

薬の量ですが、これは先生と相談しながら変えていくことが

大切です。悪化するよくあるケースは自分で勝手に薬の

量を増やしたり、減らしたりすることです。

 

特にうつの時には量を増やし、躁の時には量を減らす傾向に

あるので、症状が変化したら直ぐに先生に相談して下さい。

 

薬物療法で一番注意すべき点は薬を飲み忘れないことです。

薬に対する抵抗があったり、躁状態になると忘れがちになります。

薬物療法は今は双極性障害には必要不可欠です。

 

風邪薬と違って、飲んだら直ぐに良くなることはないので

長期的に飲み続けることが改善するための第一歩です。

 

双極性障害の初期段階は薬を飲み続けることは

とても大変だと思いますが、飲まないよりも早く回復し

再発予防にもなり、気分も安定するので薬物療法を

受け入れてほしいと思います。

 

 

・気分安定薬

気分安定薬でもっとも処方されるのは「リチウム(リーマス)」です。

双極性障害の特効薬といわれ、躁状態やうつ状態の改善や

予防効果があると言われています。ただし、血中濃度が

有効な範囲に達しなければ効果がないので、定期的に

採血をして測定します。

 

最近、気分安定薬として使われるようになったのが

「ラモトリギン(ラミクタール)」です。

うつ状態を改善、予防する効果があります。

 

私はリーマスとラミクタールを飲んでいます。

 

他にも躁状態を改善するための「カルバマゼピン(テグレトール)」や

「バルプロ酸ナトリウム(デパケン)」が使われます。

 きぶ

どの薬も副作用があるので注意して飲むことが大切です。

 

 

・非定型抗精神薬病(最近使われている薬。効果の幅が広く、副作用が少ない)

躁状態を改善・予防する薬です。

以前、躁状態がひどい時に飲んでいました。

・アリピプラゾール(エビリファイ)

 

うつ状態や躁状態を改善・予防する薬です。

以前、うつ状態がひどい時に飲んでいました。

・オランザピン(ジプレキサ)

 

・クエチアピン(セロクエル)

 

躁状態を改善する薬です。

・リスペリドン(リスパダール)

まとめ

実は私は双極性障害です。

2009年にうつ病と診断されましたが、2016年に

双極性障害であることが分かりました。

 

最初は双極性障害Ⅰ型で激しい躁とうつを繰り返して

いました。躁の時は行動的になり、睡眠時間は短く

朝早くから夜遅くまで仕事ができ、いつもハイな状態。

休みの日は家にいることはなく毎日出かけていました。

多弁で浪費がひどく借金をしてまで大きな買い物もしました。

 

うつの時は寝たきりになり、夜は大声で叫んだり、

休みの日は引きこもって朝から晩まで布団にもぐって

いました。気分が悪くて仕事も休んだり、家族にも

イライラして怒っていました。

 

Ⅰ型が続いたのはたぶん、抗うつ薬を飲み

続けたからだと思います。うつ病と双極性障害では

薬が違うからです。

 

今思えばもっと早く気づけば、ひどくはならなかったと

感じていますが、発症当時はまだ双極性障害は

よく分かっていなくて先生も診断することが難しかったと

思います。

 

双極性障害だと分かってからは抗うつ薬をやめて

気分安定剤のみにしました。最初は抗うつ薬をやめた

副作用が出て症状が悪化しましたが徐々に落ち着き

今は軽躁とうつの状態のⅡ型が続いています。

 

上記に書いたことは自分が経験してきたことです。

いろいろ試してみて何が一番良いのか探ってきました。

全ての双極性障害の方に効果があるといは断言できませんが

少しでも参考になれば嬉しいです。

 

他人に助けを求めたい気持ちはとても分かりますが

最終的には自分で治すしかありません。

 

この病気は原因が分からないので、治療が難しいですが、

きっとあなたが良くなる方法が見つかると信じています。

 

双極性障害の方はとても苦しくつらい毎日が続いて

いると思いますが、あきらめないで無理せずマイペースで

少しずつ治していきましょう。