うつ病と誤診されやすい双極性障害(躁うつ病)と3つの治療法

躁状態の症状

  • ハイテンション
  • 多弁(口数が多い)
  • 浪費(高額)
  • イライラする
  • いろんなアイディアがどんどん浮かぶ
  • じっとしていられない(活動的)
  • 眠らなくても大丈夫
  • 何でもできると思う
  • 注意力が散漫
  • 怒りっぽく不機嫌

うつ状態の症状

  • 楽しみや喜びを感じない、わけもなく涙が出る
  • 寝つきが悪い、不眠、過眠、朝起きられない、中途覚醒、早朝覚醒、一日中眠い
  • 気分が悪い、気持ちが悪い、頭痛、吐きが続く
  • 食欲低下(拒食症)、食欲増加(過食症)
  • 疲れやすい、身体がだるい、重たい、倦怠感
  • やる気がない、意欲がない、元気がない、集中できない
  • 外出できない、引きこもり、一日中寝ている
  • 人と会うのが嫌になる
  • 何もやるにも面倒くさい、億劫
  • 死にたいと何度も思う

私の双極性障害のケース

2009年にオーバーワークがきっかけで発症しました。

最初は双極性障害とは思わなかったので、単なる疲れだと

思い込んでいました。しかし、時間が経つにつれてやる気がでない、

意欲がない、元気がなくなったので妻の勧めで初めて心療内科を

受診しました。

 

先生の問診に答え、絵を描かされました。そこで先生の判断は

 

「これはうつ病ではありませね」

 

と診断され、ホッとしました。しかし、うつ状態の症状は続き

イライラして何度も妻と激しい喧嘩をしました。

 

仕事を減らしても、うつ状態が続いたので、他の病院で

再度診てもらうことにしました。心理カウンセラーに過去の経歴と

質問に答え、先生がうつ病かどうかの判断するチェックリストを

見ながら質問され答えました。

 

「うつ病だと思いますから、薬(抗うつ剤)を出しておきますので

様子を見てまた一週間後に来てください」

 

とい言われ、薬を飲み続けることにしました。

 

しかし、うつ状態で受診したので、躁状態のことは

伝えなくて双極性障害とは診断されなかったのです。

 

躁状態は気分がハイなるので治ったと勘違いしてしまい、

その時は薬を飲むことをやめてしまいました。

 

躁の時に抗うつ薬を飲むと、気分がとても高揚して

躁が終わると激しいうつ状態になります。

 

激しい躁とうつを繰りかえすのを双極Ⅰ型障害と

言うのですが、たぶんこの状態だったと思います。

 

双極Ⅰ型障害はⅡ型(長いうつと軽躁を繰り返す)と

判断することは難しく、そう状態が強く出るのが特徴です。

 

一向に症状が改善されないので、また病院を変えて

通院しました。その時もうつ病と診断され、抗うつ薬を

処方されました。数年通ったですが、躁とうつを繰り返して

一年に4回以上繰りかえました(急速交代型:ラピッドサイクリング)

 

20015年の年末についに、身体がだるく重たくなり、朝起きるのも辛く

やる気が全く起きなくて、仕事に行くことが苦しくなったので思い切って

休むことに決めました。

 

そして、正月明けにまた違う病院で診てもらったら初めて

双極性障害と診断されたのです。

 

抗うつ薬は双極性障害の場合、抗うつ薬の効果は

実証されていないので有効ではないと初めて先生に

教えてもらって驚きました。

 

「今までの治療は何だったろう」

 

と思ったのと同時に専門の先生であっても

誤診することがあると分かりました。

 

そらから抗うつ薬を少しずつ減らしながら気分安定薬を

飲むこととなりました。

 

最初はまだ躁うつ状態の症状が激しかったのですが

徐々に激しい感情の波が落ちついて良くなっていきました。

 

今は気分安定薬(リチウム:リーマスとラモトリギン:ラミクタール)を

飲んでいますが、抗うつ薬を長年、飲んでラピッドサイクリングを

繰り返すと治療が長期化するそうです。

 

双極性障害の原因は脳の異常なのですが

ストレスがきっかけで発症することがあります。

私の場合は、過労働、結婚式でのスピーチ失敗、

能力の限界(キャパシティオーバー)でした。

 

以上、私の双極性障害の歴史でした。

双極性障害とは

双極性障害は気分が高揚する「躁状態と」

気分が落ち込む「うつ状態」を繰り返す病気です。

 

双極性障害は100人に1人いると言われています。

(うつ病は15人に1人程度)

 

躁状態とうつ状態の期間ですが

これは人によって違います。躁状態が長い人もいれば

うつ状態が長い人もいます。躁もうつもない時期もあります。

一般的にはうつ状態が長い人が多いと言われています。

 

双極性障害の種類には1型とⅡ型があります。

Ⅰ型は激しい躁と激しいうつを繰り返し

Ⅱ型は軽い躁(軽躁)とうつをくり返します。

 

Ⅰ型は周りに迷惑をかけてトラブルを起こしたり

他人や家族に対して激しく怒ったり、罵声を発したり、

理解できない行動を起こしたりします。

 

Ⅱ型はⅠ型よりも落ち着いて、躁状態が短く

うつ状態が長い傾向にあるので、うつ病と間違えやすいです。

躁状態の時はⅠ型よりもそれほど気分が高揚せず、

「気分がいい」「治った」と思い込むため本人も気づかず

他人からも普通に見られます。

うつ状態の時は何もやる気が出ない状態が続くので、例えば

朝起きるのが辛く、仕事に行くのも億劫になり、休みの日は一日中

寝ていることが多いです。

 

躁状態とうつ状態が混合している場合があります。

躁状態からうつ状態に、うつ状態から躁状態に急に

変わった時に起きることが多いです。

 

この混合状態は躁状態やうつ状態よりも非常に苦しくつらいです。

頭の中は躁状態で、いろいろ考えたり話したりすることが

できるのに対し、身体はうつ状態なので、だるくて重たく、極度の疲労を

感じます。一番厄介なのは脳は覚醒しているので、身体は疲れているのに

眠たくても寝つけない、途中で目が覚める、早朝覚醒などがあります。

睡眠薬を飲んでも効かないこともあります。

双極性障害の原因

双極性障害の原因は分かっていません。

 

脳の観点からみると

考えられる原因としては脳内の神経伝達物質が

分泌されず不足すると双極性障害が発症すると

言われています。

 

うつ状態になると、不安や攻撃的に関係しているセロトニン、

興奮や覚醒に関係しているノルアドレナリン、意欲や

快楽に関係しているアドレナリンが不足します。

 

逆にドーパミンが過剰に分泌されと脳が興奮して気分が

異常に高揚します。以前、私は運動療法でドーパミンが

分泌される筋トレをやり過ぎて躁状態に入り、その後

ひどいうつ状態になりました。

 

先日、テレビの番組でうつ病、統合失調症、PTSD、

双極性障害の人は脳が委縮している言っていました。

 

調べてみると、脳の内側(前部帯状回)という感情を

コントロールする部分が小さくなっているそうです。

 

日常生活からの観点からみると

睡眠時間の変化も原因の1つだと言われています。

特に休日前夜や休日などに夜遅くまで起きていると、

脳が冴えて睡眠時間が短くなり躁状態になると言われていています。

危険なのは徹夜などすると躁転といって一瞬にして

躁状態に入ることがあります。

 

性格や考え方も影響していると言われています。

真面目、責任感が強い、完璧主義、プライドが高い、

良い人を演じている人は双極性障害を発症している

人が多いようです。

 

大失敗、自信喪失、自分の思い通りにいかないと

ストレスと感じてしまい双極性障害を引き起こすことがあります。

 

ストレスが続くとストレスホルモンである

カテコールアミンやコルチゾールが分泌されます。

この分泌量が増えると症状が不安定になります。

双極性障害の治療法

双極性障害の治療法は大きく分けると3つです。

薬物療法、精神療法、生活リズムの改善です。

 

薬物療法でメインとなるのが気分安定薬です。

これや気分の波を安定させます。躁状態の時は

気分を抑え、うつ状態のときは気分を高揚させます。

 

薬物療法で大切なことを主治医の先生の

言ったことを守って処方された薬を飲み忘れないことです。

 

薬が嫌いで処方されても飲まない人や、躁状態の時に

気分が良くなって飲まない人、飲み忘れる人ががいますが

症状が悪化する危険が高いので注意して下さい。

 

薬物療法以外では精神療法です。

医師やカウンセラーによる心理教育や認知行動療法、

対人関係療法、社会リズム療法などがあります。

 

どの療法も大切なことは自分で双極性障害のことを

しっかり理解して、受け入れることです。

 

「私は病気ではない」

「薬や嫌だ」

「先生の言っていることが信用できない」

「他人に頼らないで治す」

「気合と根性で治す」

 

と最初は自分が病気だと認めず

その事実を受け入れられないと思います。

 

でも、ここを自覚しないと良くなるまでに

長期化します。

 

自分で気分をコントロースするのが、難しい

病気なので信頼・信用できる専門家に頼ることが

早く良くなることへの第一歩だと思います。

 

生活リズムを整えるのは日記が一番です。

自分の毎日の生活リズムを分かっているようで

分かっていない、もしくは忘れてしまいます。

 

書き留めておくと、どの日に悪くなったのか後で

確認することがで予防につながります。

 

日記の内容は例えば、起床時間、朝食時間、昼食時間、

夕食時間、就寝時間、睡眠時間、薬を飲んだ時間、

仕事時間、休日は何をしていたか、気分を数値化など

です。

まとめ

きっとこの記事を読んでいる人は、早く治して

楽しい毎日を送りたい。根本的な治療法を教えて

ほしい方だと思います。

 

結論から言いますと双極性障害の治療は

長期化することが多いので短期間で治ることは

少ないと思ってください。

 

ですが、自分に合った治療を続けていけば

必ず良くなるのであきらめないで頑張ってほしいと

思います。

 

最後に私が行っている治療法をお伝えします。

薬ですが躁状態とうつ状態に効くリーマス(リチウム)と

うつ状態に効くラミクタール(ラモトリギン)、

躁状態とうつ状態に効くジプレキサ(オランザピン)飲んでいます。

(今は症状が落ち着いているのでジプレキサは飲んではいません)

調子が悪い時はらラミクタールの量を増やしています。

 

躁状態で5日間一睡もできない時があったのですが、その時は

躁状態を抑えるエビリファイ(アリピプラゾール)を飲んで眠れる

ようになりました。

 

家族にもなかなか理解されない病気なので双極性障害の

団体(ノーチラスの会)に電話をして相談しています。話をすることで

全てではありませんが悩んでいたことが解決したり、双極性障害に

詳しい方に話をよく聞いてもらえるので助かっています。

 

生活リズムですが、私はこれが一番大切だと思っています。

いろいろ試してみたのですが、同じ生活リズム、ルーティンを

守ることで気分が波が少なくなりました。

 

家に閉じこもっていると意識が内側に向いてしまい

いろいろなことを考えすぎてネガティブになってしまうので

調子がいい時は意識を外へ向けるために外出しています。

(調子が悪い時は一日中寝ています)

 

朝は毎日、同じデニーズで朝ごはん、仕事が終わってお昼休みは

同じスタバで休憩、夜は同じ時間にご飯を食べて同じ時間に

寝ています。これを淡々と繰り返します。環境を変えて行ってみたら

ストレスがかかり悪化しました

 

休みの日も平日と同じ行動をして、仕事の代わりにプールで

泳いでいます。散歩やウォーキングなどの有酸素運動は効果が

あると思いますがやり過ぎるとひどくなります。筋トレの無酸素運動も

行ってみましたが見事に悪化しました。

 

よくインターネットや本で朝早く起きて光をあびましょう、とか

寝る3時間前に食事をすませましょう、お風呂、癒しの音楽、

アロマをたいてリラックスしましょう、コーヒーやアルコールは

控えましょう、寝る前にスマホやパソコンは触らないようにしましょうと

いろいろ書かれていて迷うと思いますが、調子が悪い時はできない

思うので無理してやらなくてもいいと個人的には思います。

 

うつ状態の時はエネルギーが枯渇しているので、調子が

良くなるまでは一日中寝ていてもかまわないと思います。

 

躁状態の時は自分でも気づかず動き過ぎてしまうので、

いつもと違う行動、違う環境にいるときは注意しましょう。

 

以上、双極性障害について解説してきましたが

本当に苦しく、辛く、治りにくい病気です。

 

少しでもこの記事を読んで気分が楽になれば

嬉しいです。

症状について詳しくはこちら

自律神経失調症

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