交通事故を防ぐために知っておきたい高齢者ドライバーの運転特性

高齢者ドライバーの一般的特性

安全運転をしようという気持ちがあっても身体の機能が

低下すると運転に必要な情報が取れず、思いもよらない

結果を招くことがあります。

 

また、道路交通法には高齢者や若年者など

年齢や運転経験がさまざまな運転特性を

持った運転者がいることが書かれています。

一般的傾向

これまで高齢者の関係する交通事故では

大半が歩行中に被害者になるケースでしたが

最近の傾向としては自動車の運転中に

加害者となるケースが増えてきています。

 

高齢者ドライバーは、自分で安全運転を

心がけているつもりでも、他人が客観的に

見ると安全運転とはいえない場面がみられると

いわれていますので、その周囲の運転者は

事故を未然に防止できるような運転をする

必要があります。

 

高齢ドライバーが事故を起こす一般的な

傾向としては

 

・疲労時の回復力が低下していること

・注意力の配分や集中力が低下していること

・柔軟そして瞬間的な判断力が低下していること

・過去の経験にとらわれている傾向にあること

 

などが原因として考えられます。

高齢者ドライバーに多い事故

・高齢者ドライバーは、出会い頭事故と追突事故が多い

・交差点での出会い頭事故と、右折時の事故が多い

・買い物、訪問、通院などの運転による事故が多い

・法令違反では、一時不停止、信号無視、安全確認義務違反

が多い

・信号無視、一時不停止や運転操作不適の

割合が高いのは「過信」や「うっかり」などの

ミスが関係していると考えられる。

高齢者に多い運転特性

・「相手が止まってくれるだろう」という判断の甘さにある

・相手を早く発見しても、判断ミスで対応が遅れる

・スピードは控えめでも、減速のタイミングが遅れる

・遠くから相手を発見しておきながら、途中で

相手から目を離す

・危険に直面しても、アクセルから足を離すのが遅れる

・相手を発見していながら、ブレーキを踏まない

高齢者ドライバーが運転する上での留意点

・追突事故を防ぐには、

車間距離を十分にとること、

前をよく見て運転すること、

運転中に考え事をしないなど、

ほかの年齢層の運転者と同じ注意が必要

 

・出会い頭事故を防ぐには、車や人の動きなど多くの点に注意する

 

・信号機のある交差点では、信号に従って停止、

進行を確実に行う、信号の見落としをしないように、

確認を確実に行うことが必要

 

・信号機のない交差点を通行するときで、

一時停止の標識のある場合は、一時停止と安全確認を

確実に実施し、一時停止の標識がない場合でも、

一時停止や徐行をして、安全確認を確実に励行する

 

・交差点を通行するときは、他の車両や人の動きに注意し、

安全確認を十分に行ってから、進行する

特に右折時は対向直進の二輪車、自転車や歩行者との事故や

左折時の歩行者や自転車の巻き込み事故に注意する

 

・運転前に体調の確認を必ず行って、病気や服薬の状況によっては

運転を差し控える

 

・高齢ドライバーは一般的に、動体視力などの身体能力、

複数の情報への判断能力、的確さと早さが求められる

運転操作能力などの低下によって、

危険の発見や危険への対処が遅れて

「ヒヤリ・ハット」することが多くなります

 

・高齢ドライバーは、買い物や通院など近距離での運転が多いので、

平素から見通しが良く、交差点が少ない道路を選ぶなど安全なルートを

通行しましょう

いつもの道だからといって、「ほかの車や人がいるはずがない」

などと思い込まず、ほかの車や人がいるかもしれないとの

心構えを持って、必ず自分の目で安全確認をしましょう。

 

・同乗者がいることで事故率を減少させることができるとされ、

また、運転中の病気などにも対応できる場合もあるので、

できるだけ同乗者を伴った運転をしましょう

反応と加齢

反射的反応動作

反射的な動作の速さをみる「単純反応時間」は、

平均的に見て、歳を経るにしたがって、

わずかずつ長くなる傾向にあり、個人差が大きくなると

言われてます。

 

また、情報をキャッチし、判断し、運転操作する

「選択反応時間」も加齢に伴って遅くなります

加齢に伴って反応の安定性が低下することを自覚し、

走りなれた道路や、交通量の少ない道路を

運転する場合でも、適度な緊張感をもって運転しましょう。

誤反応

情報をキャッチし、正確に選択判断を行い、意思決定し、

運転操作を行わなければ安全運転になりません。

 

動作の正確さも、高齢者になると低下すると言われており、

誤った反応の数は、30歳代に比べて60歳代では1.7倍、

70歳以上では2.2倍に増加するという統計があります。