成長期の少年野球選手に多い離断性骨軟骨炎

肘の障害で通っている中学生がいます。

 

 

上腕骨小頭の関節面が離断裂し、遊離体(関節ネズミ)を

形成して関節炎を伴ったまま、一年間我慢して野球を続けたため

摘出手術となり、肘屈曲と進展の制限を残したままの状態と

なってしまいました。

 

 

成長期型野球肘で一番厄介なのは

上腕骨小頭障害の離断性骨軟骨炎です。
これは初期には痛みがないことが多いのだけど

気づいたときには進行しているのが特徴です。
息子のチームメイトも

 

「肘の内側が痛い」

 
と訴えて病院で診てもらったら

無症状の初期の離断性骨軟骨炎が

発見されました。

 

 

離断性骨軟骨炎のほとんどが

内側上顆の骨端障害を合併しています。

 

肘の内側が痛い場合(リトルリーグエルボー)は

肘の外側のレントゲンも

撮ってもらうといいと思います。

 

 

離断性骨軟骨炎と分かった時点で

痛みがなくてもスポーツは完全に中止します。

 

 

離断するのは進行してからなので

発症初期に適切な対応を受けた場合は離断せず

治癒するので安心してください。

 
症状のない子供に運動を中止することを

伝えることは辛いですが、今後運動ができなく

なるわけではないので、レントゲン像で修復するまでは

上肢を使う動作をすべて中止します。

 
再開できるまでに半年から1年かかるけど

手術よりも保存療法の方が予後が良いです。