ヘルニアの手術をしても再発してしまう3つの原因と治療期間、再発予防

  • レーザーなどヘルニアの手術をしたことがある
  • 数年前にヘルニアの手術をしても、手足にしびれがある
  • 病院で手術をすれば治ると言われた
  • 痛み止めの薬や湿布、コルセットをしても良くならない
  • 整形外科のリハビリや接骨院・整骨院に通院しても治らない

ヘルニアとは

腰のヘルニアは若い人から中年、高齢者まで

よく発症する疾患です。

 

簡単にヘルニアを説明しますと

腰の骨と骨の間にある軟骨(椎間板)が

せき、くしゃみや長時間の中腰姿勢、重たいものを

持ち上げた時に後ろへ飛び出して

それが神経を圧迫し腰からお尻、足にかけて

痛みやしびれが出ます。

 

ヘルニアの症状がひどいと腰からお尻、足にかけて

痛みとしびれで歩けない、動けない、夜も眠れないほどの

激痛が続きます。

 

このレベルまでなると手術を勧められて

治療することになります。

 

よく患者さんからこんな質問を受けます。

 

「先生、ヘルニアって手術したら再発しないのですか?」

 

と聞かれるのですが、再発します。というよりは

他の場所がヘルニアを起こすことが多いです。

病院でのヘルニア手術で100%完治はありません。

ヘルニアの手術は大きく分けて2つあります。

1つは健康保険が適用される切除術、これは

神経を圧迫している飛び出した椎間板を

切り取ることです。

 

以前はヘルニアを起こしている腰をメスで

切開して、椎間板を切除していましたので

手術跡が残っています。

 

しかし、今は内視鏡を使って手術を行うことが

主流になっているので手術跡が小さく、目立たない

メリットがあります。しかし、内視鏡の手術は高度な技術が

必要なので執刀する先生によって手術後の状態が

変わってきます。

 

手術をして再発しないこともありますが、100%完治する

保障はないので、必ず手術前にそのことについての承諾書に

サインすることになります。

 

理由は飛び出した椎間板は人間の身体を動かしている

脊髄神経が通っているので、手術はとてもリスクを伴う

からです。

 

ですので、重度のヘルニアでは脊髄神経を傷つけないないために

リスクを回避して完全に椎間板を切除できないこともあります。

 

まれに脊髄神経を手術によって傷つけてしまうこともあるので

その場合は後遺症が残ってしまいます。

 

ですので、最近はヘルニアに対する病院での治療は

手術はできるだけ行わない方向になっています。

 

ヘルニアはレベルのがあるのですが軽度であれば

痛み止めやブロック注射、硬膜外注射などで

良くなることがあります。

 

中程度であれば、牽引や特殊な施術によって

良くなることがあります。

 

重度であれば、対処療法では限界があるので

手術を行わない場合は自然治癒を待つことになります。

 

自然治癒で良くなる場合は、大きく飛び出した椎間板が

マクロファージという細胞が吸収してくれるのですが時間が

かかります。経験上2~3ヶ月間かかることが多いです。

 

そのため、痛みやしびれがどうしても我慢できない人は

手術に踏み切る患者さんが多いです。

再発する原因①②:体重増加と筋力低下

腰のヘルニアで再発する方々に共通している点は

体重の増加と筋力低下です。

 

特にお腹周りの皮下脂肪と腹筋の低下が

目立ちます。

 

再発する原因は体重の増加と筋力低下によって

腰に負担がかかり、骨と骨の間にある椎間板が

サンドウィッチのように押しつぶされた状態になります。

 

一気にぐしゃっとつぶれると症状が出ますが

ほとんどの場合は少しずつ椎間板が押しつぶされ

後ろへ少しずつ移動して、神経に触れた時に痛みや

しびれが出ます。

 

一度、ヘルニアを経験しているので

再発したかどうか病院に行く前に自分で

分かるそうです。

 

事実、自分もヘルニアを2度、発症したので

2回目の時は

 

「あっ、ヘルニアだな」

 

って分かりました。

 

ヘルニアになったことがない人には

分からないと思いますが、腰痛と違って

何とも言えない痛みやしびれやだるさが

腰からお尻、太ももから足にかけて走ります。

 

再発しても、直ぐに治療を開始すれば

良くなることが多いです。

 

再発したほとんどの方はヘルニアの痛さ、怖さを

知っているので、腰に違和感を感じたら直ぐに

治療を受ける方が多いです。

ヘルニア再発予防

私がお勧めするヘルニア再発予防は

 

①短時間でもいいので足を動かす運動を行う。

 

忙しい方は運動する時間がないと思うので、通勤や

仕事中や合間に歩く時間を設けることです。

 

例えば、いつも下りる駅のひとつ前の駅で下りて

会社まで歩く、エレベーターやエスカレーターを

使わず階段を利用する、休憩時間に10分程度散歩するなど

工夫すれば、休日に運動を行わなくてもできますので、

ヘルニアを再発させたくない方はぜひやってみて下さい。

 

②体重を落とす

 

年を重ねていくと鍛えていないと筋力が低下し、

基礎代謝が落ちて脂肪燃焼がせずお腹が出てきます。

 

体重を落とす方法は2つしかありません。

摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やすことです。

 

ここで問題なのは急激なダイエットはリバウンドを起こしやすく

いきなりジムなどに通いだしても意思が強くないと続きません。

 

体重を落とす秘訣はできるだけストレスがかからない食事制限と

継続できる簡単な運動を行うことです。私が勧めているのは

腹八分の食事とお腹を引っ込めて腹筋を鍛える運動です。

 

いつも食べている食事の量を八分に抑える。よく、夜ご飯を

抜くとか、炭水化物ダイエットを行う方もいますが、正直

毎日続けることはとても苦しく、習慣化することは難しいので

三度の食事はしっかり取りながら、食事の量を減らせば

ストレスがなく続けやすいと思います。

 

腹筋を鍛えるためにジムに通ったりワンダーコア、

シックスパッドなどの健康器具を使って鍛えようとしますが、

ほとんどの方が途中で挫折しています。

 

理由は時間がない、面倒くさい、つらいなど

どうしても自分に甘くなってしまうからです。

 

継続することが苦手な肩に勧めているのは

意識してお腹を少し凹ませたままで生活することです。

仕事中はお腹に意識することは難しいので、何かに

集中していない時、例えば通勤時間はお腹を少し凹ませまま

の状態でキープします。ずーっと維持することは大変なので

途中で休憩を入れてもかまいませんこれを一日に何回か行います。

意識できる時はできる限り行うと習慣化でき姿勢も良くなります

 

これで本当に腹筋がつくの?と思る方もいますが、

実際にやってみると数週間後、腹筋がついてくるのが

実感できます。簡単なので、通勤時間、お風呂の時間、トイレの時間

テレビを見ている時間など、どこでもできるのでハードルが低く

継続しやすいと思います。

 

コルセットの役割をする腹筋をつけてヘルニアの

再発を防ぎたい方はぜひ今すぐ挑戦して下さい。

再発する原因③:手術したヘルニアの部位とは違う部位の再発

腰の骨は5つあります。

ヘルニアが起きやすい場所は腰の骨の4番目と

5番目の間の椎間板、もしくは5番目とお尻の骨である

仙骨の間の椎間板です。

 

例えば4番目と5番目の椎間板がヘルニアで

後ろに飛び出してしまい手術をして除去したと

しましょう。

 

数年度、再発する場合は同じ場所よりも

この場合ですと5番目と仙骨の間の椎間板が

考えられます。

 

ですのでヘルニアの手術をしたからといって

絶対に再発しない保証は一切ありませんので

注意して下さい。

 

また、手術した人は一般の方よりも再発率が

高いので気をつけて下さい。

 

治る基準としては骨と骨と間にある椎間板がどれだけ

飛び出して脊髄神経を圧迫しているからです。

 

脊髄神経を包んでいる脊柱管の幅は個人差はありますが

腰の場合は15mm、首の場合は13mmです。

この幅の半分を椎間板が飛び出して超えていると

手技療法では治すのは難しいと言われています。

 

つまり腰椎ヘルニアであれば8mm以下、

頸椎ヘルニアであれば7mm以下の椎間板の

突出であれば手技療法で治る可能性があります。

まとめ

ヘルニアの手術を過去にして、数年後再発する患者さんは

当院では非常に多いです。

 

ヘルニアは腰痛と違って、説明しがたい痛みや

しびれなので、再発すると病院で検査を受けなくても

直ぐに分かるそうです。

 

再発をしても特に腰の痛みだけでおさまっていれば

直ぐに治療を開始すれば良くなることが多いです。

 

腰の痛みを我慢して、しびれが出始め、徐々にしびれが

ひどくなりお尻から足にかけて出てしますと治療が難しくなり

治療期間も長くなることが多いです。

 

過去にヘルニアやヘルニアの手術をされた方は

腰痛になって一向に良くならず続いている場合、

単なる腰痛と思わずに一度ヘルニアを疑ってください。

 

理由は過去にヘルニアを発症している人は

ヘルニアになったことがない人に比べて再発する

確率が高いからです。

 

自分の身体を過信しないで、いつもの痛みと感じが

違うなと思ったら直ぐに病院や接骨院、整骨院で

診てもらうことをお勧めします。