あぐらがかけない、足のつけ根の内側が痛い、股関節痛の5つの原因と対処法

股関節の痛みとは

股関節の痛みは大きく分けると2つあります。

 

1つは股関節の奥に痛みがある場合です。

これには、先天性股関節脱臼、ペルテス病、大体骨頭の亜脱臼、

大腿骨頭虚血性壊死、退行性病変(老化)、股関節の歪みです。

 

もう1つは股関節の表面に痛みがある場合です。

股関節を取り巻く筋肉などが炎症を起こしていることが多いのですが

腸骨恥骨滑液胞炎、腸腰筋炎・大体筋膜張筋炎(腸脛靭帯炎)、

股関節の人工関節手術などがあげられます。

 

接骨院や整体で治療できるのは関節の歪みと筋肉の炎症です。

病院でレントゲンをとっても異常なしと告げられることがほとんどです。

今回は上記について詳しく解説していきます。

股関節のゆがみ

股関節は電球とソケットのような構造をしていています。

よく脱臼する肩関節のように関節が浅くなく深いです。

つまり、歪みにくいけど、いちど歪むと元に戻りにくいのが

特徴です。

 

股関節は上下左右に歪むのですが、それよりも

足のつけ根の骨が突き上げられて股関節の隙間が狭くなる

ことが多いです。

 

関節は隙間があることによって自由に動くことができるのですが

隙間が狭いと骨と骨同士が衝突して可動範囲が狭くなります。

また、関節の隙間には滑液という潤滑油の役割をする液体が

あるのですが、この滑液が少ないと関節の滑りが悪くなり摩擦を

起こして炎症を起こします。

 

股関節がゆがんでいるかどうかが分かる方法は

上記の写真のように仰向きになって片膝を曲げて

横に倒します。

 

この時に横に倒れない、引っかかる感じがある場合は

股関節に問題がある可能性が高いです。

奥が痛い場合は股関節のゆがみ、表面が痛い場合は

筋肉の炎症が考えらえます。

 

対処法は股関節の牽引です。

仰向きで寝て痛みのある股関節の足を膝を伸ばしたまま

真っ直ぐ上にあげます。足が止まったところで半分下に下げます。

 

さらにその位置から外側へ足を横へ広げます。止った位置から

半分戻します。最後に足首を外側へ回して、止まったところで

半分戻します。

 

ここから、足首をもって後方へ少し牽引をしてまた少し戻して、

また牽引して少し戻しての動作を繰り返します。

 

これによって股関節の隙間が広がり、潤滑油の役割である

滑液が流れ込んで股関節がスムーズに動くようになります。

骨盤のゆがみ

なぜ骨盤の歪みが股関節痛みに関係している

かといいますと、股関節は骨盤にあるからです。

 

太ももの中にある大腿骨という骨が骨盤に

くっついています。この部分が股関節です。

 

骨盤の動きによって股関節は連動して動くので

骨盤がゆがむと股関節も歪みます。

 

股関節を治療しても全然よくなららない場合は

骨盤のゆがみが骨盤が歪んでいる可能性があります。

 

骨盤のゆがみは前後上下に歪みますが

それよりも大事なのは骨盤の関節である仙腸関節の

可動範囲が小さいか大きいかです。

 

仙腸関節の可動範囲が正常範囲よりも大きいと

グラグラな状態なので、たとえ歪んでいたとしても

矯正はしません。

 

よくあるのは、股関節が痛くて接骨院や整体に行ったら

 

「骨盤の歪みが原因だと言われて、骨盤矯正をして

もらったのですが、股関節が余計に痛くなりました」

 

というケースがあります。

 

これが仙腸関節がゆるいのにもかかわらず矯正

してしまった場合です。

 

骨盤の関節がさらにグラグラになるので、

股関節も不安定になり、関節内で摩擦が生じて痛くなったり、

ゆるんでいる股関節を固定するために周囲の筋肉が

過剰に働いて過緊張してしまいます。

 

骨盤のゆがみの対処法は自分では難しいので

骨盤の関節である仙腸関節の動きをしっかりチェックしてくれる

接骨院や整体で治療を受けることをお勧めします。

股関節にくっついている筋肉の緊張

股関節に付着している筋肉は2つあります。

 

ひとつは腰・骨盤から足のつけ根にある腸腰筋という

筋肉。もう1つはお尻の筋肉である梨状筋という筋肉です。

 

この2つの筋肉が緊張すると太ももの骨である

大腿骨を上に引っ張り上げるので、股関節の隙間が

狭くなり摩擦が生じて炎症が起きて痛みが出ます。

 

立ち仕事の人、激しいスポーツをする人、自転車によく乗る人

ジムやプールで運動をする人は上記の筋肉が緊張しやすいです。

 

対処法はストレッチです。下記の動画を参考にして下さい。

腸腰筋のストレッチ

梨状筋のストレッチ

膝関節の変形(o脚)

若者のO脚は股関節にそれほど影響を与えませんが

高齢者の変形性膝関節症などによるO脚は股関節に

影響を与えます。

 

その理由は膝関節の動きが固定されてしまうからです。

骨盤と同じで膝関節も股関節と連動して動いています。

 

膝関節の動きが悪いと股関節の動きが悪くなり

痛みを伴うようになります。よくあるのが、変形性膝関節症になって

O脚になってしまい、歩行困難になったり、ひどいと寝たきりになって

しまいます。骨は刺激がないともろくなるので、歩かないと股関節が

変形したり、骨折したりして人工関節の手術をすることになります。

 

そうならないためにも、変形による0脚を予防するために

歩いたり、積極的に病院でのリハビリや接骨院での治療を

受けることをお勧めします。

 

骨が変形してしまってからでは遅いです。カルシウムなどの

サプリメントを取っているから大丈夫と思っている人もいるかも

しれませんが、運動をしなければ骨は丈夫にはなりませn。

 

変形性によるO脚になっているかどうかは病院でレントゲンを

撮ればわかりますので気になる方は一度、撮って確認することを

お勧めします。

偏平足

意外かもしれませんが、骨盤、股関節、膝関節を治療しても

股関節痛が治らない、軽減しない場合は偏平足が原因して

いることがあります。

 

偏平足とはべた足のことですが、この偏平足になると

地面や床からの衝撃が股関節へ伝わりやすくなります。

 

一般的な足は、アーチがあるので、これがスプリングをの役割をして

下からの衝撃を吸収してくれます。

 

アーチがない偏平足は下からの衝撃がダイレクトに股関節に

伝わるので、下から突き上げられて股関節の隙間が狭くなり

摩擦が生じて痛みを生じさせます。

 

対処法としては土踏まずがある靴を履くということです。

お勧めなのはニューバランス(NB)の靴がお勧めです。

他の靴と比べて土踏まずの構造がしっかりしているからです。

 

できれば、自宅でも裸足ではなくスリッパを吐くと

痛みが早く軽減します。お勧めなのはホーキンスのサンダルです。

ニューバランス(NB)の靴と同じで他のサンダルと比べて土踏まずの

構造がしっかりしています。

危険な股関節の疾患

股関節関節唇損傷

股関節は、寛骨(骨盤の骨)と大腿骨(太ももの骨)で

形成されています。

 

さらに詳しく説明すると、寛骨には寛骨臼というくぼみがあり

そのくぼみに大腿骨の骨頭がはまり込むことによって股関節を

形成します。

 

関節唇は寛骨臼と大腿骨頭の適合性を高めるために、

寛骨臼の周りに付着しており、それによって寛骨臼の

くぼみが深くなり股関節の安定性が良くなります。

 

関節唇の損傷は、何らかの原因によって関節唇が損傷を

受けることによって、股関節の安定性が低下し股関節を

動かした際に痛みが出る疾患です。

 

主な原因としては、股関節の形態異常があげられます。

 

寛骨臼や大腿骨頭に形態異常があると股関節を

動かした際に、関節唇が股関節内に挟み込まれてしまい

これが繰り返されることによって関節唇がダメージを受け

損傷されます。

 

症状は股関節の痛みです。

股関節を動かしたときの運動時痛があり、特に股関節を

外側にひねる動きや内側にひねる動きで痛みが出やすいです。

 

痛みが出やすい日常の動作として、靴下を履く動作や

爪を切る動作、あぐらをかいたり、女の子座りをした時などに

股関節に痛みが出やすくなります。

  

また、股関節を動かしたときに損傷された関節唇が股関節内に

挟み込まれることで股関節部に引っかかったような違和感を

感じることがあります。

 

治療は、基本的には股関節部に痛みの出る動作は

しないようにします。

 

また、股関節を酷使するような運動(マラソン、ハンドボールなど)も

しないように心掛け安静にするようにします

 

それでもなかなか痛みが取れない場合は、股関節の鏡視下手術という

手術を行い、損傷された関節唇を縫合するか、切除するなどして

関節唇の損傷されている部位をきれいにします。

ペルテス病

ぺルテス病とは小児に発生する骨端症(骨の病気)のことです。

大腿骨(太ももの骨)の上の方にある大腿骨頭と呼ばれる部位が

何らかの原因により壊死してしまうと言う病気です。

 

4~12歳の男児に多いのが特徴です。

*女児に発生することもあります。

 

ぺルテス病の原因は、はっきりとはわかっていませんが

大腿骨頭に血液を送っている血管が何らかの原因

によって、圧迫され大腿骨頭に血液を送れなくなることにより

大腿骨頭が壊死すると考えられています。

 

症状は股関節に痛みがあります。しかし、実際では、

股関節の痛みよりも膝や太ももの内側の部分が痛いと

訴える場合もあるので、注意が必要です。

 

また、股関節の動く範囲が狭くなり、歩いているときに

足を引きずるようなしぐさがあります。

 

対処法は早期に発見し、安静に

していればそこまで怖い病気ではありません。

 

しかし、長い間ほったらかしにされていると

治りが悪く最悪の場合手術になる場合もあります。

 

なので、もしお子さんが上記のような症状を

訴えたら早めに医師に受診しましょう。

変形性股関節症

股関節が痛くなる代表的な疾患です。

関節の動きを滑らかにしている関節軟骨という軟骨が

何らかの原因ですり減ってしまうために起こります。

 

日本では生まれつき股関節にやや問題がある

「先天性股間節脱臼」や「先天性臼蓋形成不全」などの

ある人が後年、変形性股関節症を発症するケースが多いです。

 

特に股関節に問題がない人も老化などにより、

変形性股関節症になります。

 

変形性股関節症は、特に女性になりやすいです。

 

女性は関節が緩く周囲の筋が弱いので、関節軟骨どうしが

擦れて変形性股関節症になりやすいです。

 

また、股関節が横に広く、体の中心線から股関節が遠ざかるので

股関節により大きな負担がかかるようになり変形性股関節症に

なりやすいです。

 

初期症状としては、運動後や長く歩いた後などに股関節だけでなく

お尻や太もも、膝の上などに痛みが出る場合が多く、数日安静にすると

痛みは消失します。

 

上記より少し症状が進むと、動き出すときに股関節周辺に痛みが

出るようになり、痛みのある場所が次第に股関節に限定

されてきます。

 

さらに症状が進むと動かしたり歩いたりするだけで

股関節の前後が痛むようになり、一休みしないと

歩けないなどと言った「運動時痛」が出るようになります。

 

最終的に安静にしていても痛みが出るようになり、

痛みの程度も段々と強くなっていきます。

股関節に水がたまり腫れたり、夜間寝ている際に

痛みが出るようになります(夜間痛)。

 

変形性股関節症の原因は、上でも述べたように

「先天性股関節脱臼」や「先天性臼蓋不全」などが

上げられますが、後天性もあります。

 

例えば、赤ちゃんを親御さんが

早くから立たせようとした場合です。

 

股関節の構造が完成されていないにもかかわらず

赤ちゃんを立たせてしまうので、股関節に負担がかかり

後天的な股関節の形成不全を起こしてしまいます。

 

そのため、将来的に変形性股関節症になってしまう

可能性が高くなってしまいます。

症例

走るたびに股関節が痛い

中距離ランナーで活躍している一年生の

女性高校生。

 

陸上部の練習中に突然、骨盤の外側と後ろ側が

痛くなり、その後股関節が痛くなって

走るたびに痛みがでる状態。

 

ストレッチやアイシングなどを行っても

痛みは変化せず、我慢してそのまま練習を続行。

 

途中、テスト週間で痛みが緩和したが

再び練習すると骨盤の後ろの筋肉や横の筋肉

大臀筋や梨状筋、大腿筋膜張筋の部分が痛くて

顧問の先生の紹介で来院。

 

触診をしてみると骨盤が歪んで傾いた状態で

かたまり、股関節もうまくはまっていない状態。

 

その股関節が歪んでいるので、そこに

くっついている筋肉も緊張しているので

それで痛みがでている可能性が高い。

 

バランスも悪く、痛みのある側に

体重がかかっていたので骨盤を矯正して

体重を五分五分にかけるように調整してみた。

 

3度目の施術だったけど

過去2回よりも状態は良くなり

走っても痛みが以前よりも軽減している状態。

 

まだ完治はしていないので、慎重に

検査をしながら確認して施術をしていく方針。

 

大会前になんとかベストの状態で

もっていきたいので他の関節も調整して

パフォーマンスを上げていきたい。

腰痛後に股関節も痛くなって、 歩くのも困難

紹介でお見えになった看護士さん。

 

昨日から急に仕事をしている最中に

患者さんを抱き上げた時に腰がズキッと

してぎっくり腰に。

 

腰の横あたりに違和感を

感じる、腰を左に捻じると右側が

痛くなり、反らしても痛い。

 

初めての腰痛後に股関節も痛くなって

歩くと痛みも出てきた。

 

それをかばってから肩も上がらなくなり

不安になり早朝に来院。

 

検査した結果、骨盤の捻じれと

腰椎のねじれによって筋肉が

捻じれていることが分かったので

骨格を調整してあげたら、捻じっても

反らしても動けるように。

 

少し痛みは残るものの

3日~5日で良くなる見込み。

 

股関節も骨盤を矯正してあげたら

お尻の横の痛みの消え、軽快に

歩けるように。

まとめ

股関節が痛い人は早く処置をすれば早くなります。

ですが、我慢したまま放置して、歩くのが困難になって

から治療を開始しても治るに時間がかかります。

 

股関節は他の関節と違って皮膚からは触れない関節です。

そのため直接アプローチができないため、治療がとても

難しいです。

 

一度悪くなると、慢性化しやすいので、階段の上り下りの時に

足のつけ根がひっかかる、足を引きづって歩く、あぐらがかけない

場合は直ぐに病院で診てもらいましょう。

 

股関節は歩くうえでとても大切です。もしも、慢性的な股関節があり

歳をとっても元気に働きたい、動きたいのであれば定期的に

股関節の治療を受けることをお勧めします。