- 生後すぐの赤ちゃんに見られる
- 首が傾いている
- 首にしこりのようなものがある
- 顔がいつも同じ方向を向いている
筋性斜頚とは?
生後すぐの赤ちゃんに多くみられる疾患です。
胸鎖乳突筋という耳の下あたりから鎖骨に
かけて走っている筋肉が左右あるうちの
片方だけに、筋収縮を起こしてしまい
首が傾いてしまう疾患です。
筋性斜頚の原因は?
分娩時に、体の一部が産道に引っかかったり
引っ張られたりした際に、胸鎖乳突筋が損傷を
受け、瘢痕ができることによって発生します。
特に、逆子や初産、難産の時に筋性斜頚が
発生します。
筋性斜頚の症状は?
・右側の胸鎖乳突筋が原因になっている場合は、
首が右側に傾き、さらに顔が左側を向いているような
姿勢になります。
・斜頚になった首が治らずに(もしくは気づかれずに)
成長すると患者本人が傾いた首をかばおうとして、
その代償として背骨が曲がってしまい姿勢異常も
発生します。(体全体が傾いているような姿勢)
・筋性斜頚の赤ちゃんの場合、生後一週間頃に
首の胸鎖乳突筋に小さな腫瘤(しこりのようなもの)が
出来、2~3週間ごろには目で見てわかるほどの
腫瘤になります。
2~3週間以降は腫瘤は徐々に小さくなり、
1歳半頃には腫瘤が自然消滅していく場合が
ほとんどです。
・首が傾き顔が首とは違う方向を向くので
顔が左右非対称になる場合もあります。
筋性斜頚の対処法は?
・基本的には、経過観察で自然治癒が見込めるので
具体的な対処法などはありません。
・具体的な対処法はありませんが、日常的に行える
対処法としてミルクをあげるときや、あやす時などは、
積極的に普段傾いている反対側から動作を行う
ようにして、首を回すことを促すことが大切です。